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遠藤: 親の視点で言うと、子供の教育で小さいときからやらせておくといい事はありますか?
池田: 子供は、先生や親から言われる事(躾)は大事だと思っています。ですが、私は子供の教育よりも親の教育だと思っています。エイムソウルを作った時に「社会人の教育だ!」というところから入ったのですが、だんだん遡ってきています。大学生、高校生、中学生、小学生、やっぱり最後は親だと。親がちゃんと教育をしていけば子供は純粋なのでちゃんとできると思うんです。今こそ親がちゃんと教育をしていかなければダメなんだろうなと思います。
遠藤: 5年くらい前にある方の話で、「子供たちは仕事をすることはしんどいものだと思っている。なぜかというとお父さん・お母さんを見てみんな『しんどい』と言って帰ってくるからなんだよ。家帰って疲れたと言っているから子供たちは仕事ってしんどいものなんだなと思ってしまう。そういう事をやめましょうね。」という事がありました。私は、メチャメチャ元気に帰ってきて、「今日の仕事楽しかったよ!こんな仕事をして!こんな出会いがあって!おもしろかったんだ!」ということを見せていると子供たちは仕事をすることは楽しくなるし、希望を持てると思うんです。私はそれが大事だと思い、極力実践してきました。何より嬉しかったのは私の誕生日の時に息子が手紙をくれて、「お父さん、これからも仕事を楽しんでね!」と書かれていました。「これ、伝わっているな!」と感じました。そんなちょっとした事ができるかどうかってことですよね。
池田: 本当にそうですね。小手先ではなく、伝わるものってあるじゃないですか。口で言ってもそうならないもので、遠藤さんの日々の言動から感じているんだと思います。素晴らしいですよね。
遠藤: 自分の父親を考えてみると、社会に出た時に初めて、父親はこんな思いで仕事をして僕らを育ててくれたんだなとわかりますよね。そういう事が分かった時に心から感謝の気持ちがでました。でも、感謝の言葉がなかなか言いづらいですけどね。(笑)
池田: つくづく子供とのコミュニケーションって大事だなと思っています。私は家に帰ってパソコンで仕事をしていると、子供が来ても子供の方を見ずに話をする事があります。そういうところを子供は見ていると思うと、ちゃんと向き合って話をしなきゃなと思いますね。
最近、親と子のコミュニケーションの質というよりも量が減っていると思います。子が親を殺す、親が子を殺すという事件が起こっています。理解は全くできないですけど、事実そんな事件がたくさんあります。そもそもコミュニケーションが取れていない。愛情がまったくないというか、そこに危機感を覚え、日本はどうなってしまうのかと思ってしまいます。またそんな彼らが大人になった時に子供に対して自分達と同じような教育になっていくと、これはまずいなぁと思っています。
遠藤: あるお客さんの営業部長さんが嘆いていました。中学生がインターンシップでやってきたそうです。中学生の彼らは営業という仕事はしんどいものだとみんな思っていたそうです。「否、営業というのはいろんな人に出会えて達成感もあり、素晴らしい仕事なのに、子供たちは『営業=しんどい』という発想があることが寂しい。」と嘆いていました。それは、営業をしているお父さん・お母さんが楽しいということを伝えてないからなんですよね。仕事は仕方なく給料をもらうためにやっている、生活のためにやっている。そうじゃなくて、目的・目標達成の手段としてやっていて、そこをはき違えてほしくないなぁと思いますね。
池田: 昨日(12/8学生と社会人との交流会を実施)、の交流会の中で、学生さんから質問がありました。「会社をどう選んだらいいですか?」と。私が言ったのは、「楽しく仕事をしてほしい。仕事をする期間は君らが生きてきた年数よりも長いわけで、ほとんどの人は60歳くらいまで働く。それを『ツライ』と言いながら仕事をしても面白くない。自分が大変になるだけ。やりたい事を、変わってもいいから見つけて、そのために頑張る。何かを目指してほしい。」
とにかく今の学生って、大学を卒業したから仕方なく就職しているように思える。就職するのがイヤで、就社になっています。企業内定をもらって「わーい!」と喜び、入社するけれど、しばらくすると疲れちゃって結局辞めてしまう。なんかちょっとおかしいなぁと感じます。最近の若手で「仕事がおもしろいです!」といっている方はあまり見かけません。それでいいのかなと思ってしまいます。

遠藤: あと、最近の若手を見て思う事なのですが、考える事をしていないですよね。例えば、うちの子供の服は妻が毎朝用意をするんです。「今日これを着ていきなさい」って。子供は言われたまま用意された服を着て学校に行くんです。でも、「今日寒いな」、「暑いな」というのも関係なく、言われたままに着て学校に行っているんです。これはよろしくないなぁと。自分で選ばなければ。自分の好きな服もあるだろうし…。自分で選ばせて考えさせた方がいいんじゃないかと思います。お母さんの楽しみかもしれませんが、つねに自分で考える癖っていうのが必要だと思うんですよね。
池田: 遠藤さんの話を聞いて思ったのが、今の大学生って、何かあったらすぐ検索するんですよね。答えはある程度出てるから自分で考えるという癖が身についていないんです。これも訓練だと思うのですが…。言われたからやる、言われてわからなければ調べる。これがルーチン作業みたいになっていて、本当に自分の頭を使って悶々と考える経験って少ないんだろうなと思いますね。
昨日の交流会で学生から質問されて、「じゃ、君はどう思うの?」と聞き返すと、その答えは持っていませんでした。考えなしで質問をしている。ただ何か質問をしなくてはいけないと思って質問をしているだけ。その質問の裏には何の考えも無くて、本来であれば、私はこうだと思うんですけどどうなんですか?と聞いてもいいようなものの全然考えていないんですよね。
遠藤: 僕はリクルートにいました。リクルートでは常に考えさせられるんです。「遠藤、お前はどうしたい?」と必ず聞かれるんです。自分の答えがないと動けません。そういう考えさせる癖付けをしているところがいい組織だなと思うんです。自分で考えた事が実行できて、そこで成功体験が一つ生まれると、自分の中に残りますよね。
池田: 考えるというキーワードは、若手に限らずどこの会社でも当てはまります。中間管理層でも。「言われた事はやるけどプラスαがない。とりあえず上の顔色をうかがいながら、自分の責任の範囲の中で淡々とこなしている。会社に対する提案も無ければ、もっとこうしたらいいんじゃないかという改善案もない。」という話をよく聞きます。
遠藤: 「考える・考えさせる」というキーワードはとても重要ですね。コンベックスもお客様のために考え抜き、枠にとらわれない様々な新しい事にチャレンジしていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
池田: こちらこそどうもありがとうございました。



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