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遠藤:

次に、ファシリテーションについてですが、良い会議の仕方を学んでも、いつの間にか元の会議に戻ってしまうことが多いと思います。会議をする上でファシリテーションスキルでこれだけはやった方がよいというものはどんなことでしょうか?

下村:

やはり、「安心感」を作るということです。ファウンデーションとも言われていますが、自由に話ができる基盤を作ることです。この基盤を作らずには本音で議論ができません。まずファウンデーションづくりが大事ですね。

遠藤: 会議の進行を上司がすることが多いと思いますが、例えば、「今日は彼が進行役だよ」と部下などに任せるのも一つの方法でしょうか?
下村:

そうですね。できればそれが望ましいと思います。緊張感に包まれた、何か発言するとすぐに批判的に聞こえるフィードバックがある会議で語られる情報量と、安心できて発言できる会議での情報量とでは大きな開きが出てきます。しかし、それを企業や組織のトップに求めるのも無理があると思います。成果責任者ではないメンバーに会議などのファシリテーター役を委譲することは有効ですね。


遠藤: 「本気の組織づくり」というコンセプトで、コンベックスではいろいろな企画や情報提供をしています。組織のもととなるチーム力を高めるためにはどのような事が必要でしょうか?
下村: 私は、ある会社の「チームビルディング」のプロジェクトを半年かけて行っています。このプロジェクトで、組織が作られていることを実感しています。
組織が作られていく過程で、まずはお互いを知り合うところから始まります(STEP1)
そしてお互いをよく知ってくると、意見を発するようになり対立が生まれます(STEP2)
こうした対立を乗り越えると、他人の考え方を受容し、目的等も一致しチーム内の関係性が安定します(STEP3)
この過程の後、チームに結束力と一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けられます(STEP4)
このようにチームを形成していくプロセスには段階があることを「タックマンモデル」という理論が説明しています。
サッカーのプロチームでも互いに云い合わないといけないと選手たちが言っていますが、職場もそうだと思いますね。当たり前のことなんだと思うんですが、対立が生まれることも覚悟した上で率直に言い合うことが組織化/チーム化していく途中の過程として必要なものだと理解している組織は少ないのではないでしょうか。
遠藤: なるほどね。
下村: 仲良くなっても、ちょっと配慮しながらやっているその段階でストップしている。あえて対立を起こしてもいいから、チームビルディングの途中であることを知って頂いて、先に進んで頂きたいですね。
メンバーが仲良くなって、みんなが元気になって一致団結を醸成できるんですけど、そこでストップさせると職場に戻るとチームとして弱いんですよね。明らかに対立が起こるくらいのストレスを感じるような職務上の目標を設定して、そこに向かってチームで前に進むことを組みこむと、対立が起こるがそれでも何とか進まなければいけないとチームビルディングの次のステップに進みやすくなるんです。何としてでも結果を出すということ(タスクの成果を出すということ)も同時に要望していくことが本気の組織づくりに絶対必要ですね。
遠藤: 上司が要望していくよりもメンバーが自然に求めていくチームになるということですかね。
下村: そうなんです。メンバー参画型のチームを作りながら、みんなの気持ち・環境を考えながらチームを前に進め、タスクはリーダーが強く求めたり追いかけ続けるという動き方がいいですね。難易度が上がるんですけどね。遠藤さんは何かスポーツチームに入っていましたか?
遠藤: はい。バスケットをしていました。
下村: その時のチームはどうでしたか?
遠藤: そうですね・・・役割が決まっているチームですから厳しかったですね。相手を見る目は厳しかったと思います。強いチームほどそうだと思います。
下村: そうですね。確かにそうかもしれませんね。自分達の見る目があるから自ずと厳しくなるのかもしれませんね。

遠藤: 最後に、4月23日に昨年好評だったSPプログラムの体験セミナーを実施しますが、このSPプログラムの企画の特徴を教えてください。
下村: 先ほど、話をしました「仕組み化」にアプローチするプログラムです。SPプログラムはSalesに注目した内容です。営業がうまくいっているやり方、コンピテンシーともいいますが、これさえ読んで実践すれば、ある程度の高いレベルへステップアップできるマニュアルのようなものを受講者自身で作り上げてもらいます。
遠藤: 自分達で作るということですね。
下村: そうです。よく高額のコンサルティング料を支払い、コンサルタントが作ったものを社員が使わないという現象があります。しかし、SPプログラムでは、自分達で作り上げていくものであり、その過程で整理され、できあがったものを早く使ってみたいというようになります。そして微調整を繰り返しながら、自分達だけでなく部下にも使わせたくなり、その部下も自分の後輩へと広がっていきます。こうなれば、指導要綱のようなもので、新人育成に大きな力となります。
遠藤: 素晴らしい企画ですよね!(笑)
下村: そうですね。自画自賛かもしれませんが(笑)
遠藤: 新入社員を育てるヒントをたくさんいただきました。本日はありがとうございました。
下村: ありがとうございました。


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