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遠藤: 現在、大学内で就職活動のためのマナー指導などの活動をされていますが、よろしければ具体的にどのような事をされているのか教えて頂けますか?
田中: はい。言葉や態度で伝えるための指導や就職相談・カウンセリングを含めて行っています。
遠藤: 女性の参加が多いのでしょうか?
田中: 特に男女に差はありません。ただ、指導をしていて思うのは女性の方が自己表現が上手ですね。
遠藤: 女性は表現力が豊かですからね。
田中: そうですね。その点、男性は不器用ですからね。
遠藤: 研修をしていて、成長すると感じる人の特徴というのはどういうものでしょうか?
田中: 先ほどもお話ししましたが、やはり素直に自己表現できる人だと思います。
遠藤: 就活の学生もそういう人が結果を出している?
田中: そうですね。
遠藤: では、なかなかできない人(結果が出ない人)には、どのような訓練・指導をしているのでしょうか?
田中: 私は、その都度口うるさく言っています。いわゆるダメだしをどんどんしています。初めて会う時、ドアを入ってくる瞬間から立ち居振る舞いを見て、「それはダメ、ここはいけない」と言っていますね。

遠藤: 田中さんが学生と接していて感じるゆとり世代の特徴は?
田中: やはり自己表現ができないということですかね。何を考えているのか分からない?無心に何かをするということがない。無関心、無反応はあるけれども、夢中になるとか、一生懸命になるというのはないですね。
遠藤: ストレスに対してはどうなのでしょうか?
田中: 就職活動がうまくいかないことや学校の成績が悪いことに関してのストレスであるなら、それはほぼ自分の努力不足によるものだと言えます。でもそのことも責任転嫁してしまう傾向にあるように思います。
遠藤: 自分の努力が足りないことを認めたくなくて、何かに責任転嫁をしてしまうということなのでしょうか?
田中: はい。本能的に人は持っていると思うのですが、できることなら逃げたい、できることなら怠けたい、サボりたい、私のせいではない誰かのせいにしてしまいたいとか、あると思うのですが、それが今置かれている環境の中でまかり通っているのでしょう。だからついついそうしている気がします。
遠藤: 私には小学校1年になる息子がいますが、学校教育は過保護になり過ぎていると感じます。親を含めて。例えば、運動会のプログラムに「お宅のお子さんはこのプログラムのここにいますからね」というものを先生が作ってくれているんです。これはすごいなと思ったのですが、これが親も含め日本の学校教育の流れであり、変えられない流れとなっているのでしょうね。子供が少なくなってきてますから、一人一人に目をかけて何とか良くしてあげたいと思うから、ついつい甘やかしてしまう。そうして育ってきた人をこれからは企業がどう意識を変えていくかを考えていかなければ本当の人材に育っていかないんでしょうね。
田中: そうですね。
遠藤: 企業が頑張らないといけないんでしょうね。採用や入社の段階で思想的なものを入れていくことも必要かもしれませんね。 その一方で、大学の先生と話をした時、「一人前になるには3年待ってくれ」と以前は言われていたのが、最近では「5年待ってくれ」と変化してきています。中小企業としては5年も待てないわけで、早く即戦力化していくことが必要になってきます。そうした即戦力化していくコツや若手をやる気にさせるコツなどがあれば聞かせて下さい。
田中: 学生時代から社会との接点、アルバイトでもいいので、本当の意味で「社会とは」、「給料をもらうことはどういうことか」を教える人が必要ですね。今のままでは、愛社精神を持てない、仕事に誇りを持てないんじゃないかなと思うんですよね。仕事をしてお給料をもらうところに素直に感謝の気持ちを持てないというか。お給料を働くことでもらうっていうことに対して、金額うんぬんというのは考えても、これだけの仕事でこれだけのお給料ということを感謝してもらうとかはないですね。そこが目標意識が持てない、自分の目標も立てられない、というところですかね。すごく難しいところですね。
遠藤: 昔から問題はあったと思うんですよ。私らの世代は「新人類」といわれ、「飲みに来いと言われてもついてこない」と今でも言われていますが、そういわれていた私たちから見ても、「今の若い人はちょっと違うなぁ」と感じますね。常識力とかそういったものが違うなと思いますね。
田中: 常識がかなり変わってきていますよね。「彼らがいう普通というのはどうなの?」というのがありますね。
遠藤: それから、先程も出ましたが、ヤンチャしている人がいなくなりましたね。私が新入社員のころは毎晩飲んで、二日酔いで遅刻して上司に怒られるっていう人が今はいませんものね。
田中: 確かに・・・。
遠藤: 飲んでいませんからね。飲まずに、ゲームをしてて遅刻するとかね。こうした話を聞くとなんかコミュニケーションが希薄な感じがしますね。
田中: 人とのつながりだけは、コンビニのように便利には構築できるものではないので、研修を通して気づいてもらえたらなと思いますね。

今回の新入社員でもあったのですが、
Aさん:「そんなにじっと見られることはない!」
講 師:「ええ?どうして?あなたと話しているのに?」
Aさん:「お父さんもお母さんもそんなには見ない!」
なるほどねと思いました。
遠藤: あまり目を見ないんですかね?
田中: そうですね。顔を見て、相手の状況を見て、微笑むというのはないんでしょうね。背中を見せながら通りすがりに「おはよう」と言っているのかなと思いますね。

普通の会話でも単語レベルでの会話なんですよね。例えば、
母 親:「今日どうだった?」
娘 :「うん、普通。」
母 親:「何が普通なの?」
娘 :「うん、まあまあって感じ?」
母 親:「なにが?」
娘 :「うん?忘れた。」
と言ったきり何も言わなくなってしまうんです。言うのが面倒くさいと思うんでしょうけどね。
遠藤: そうですね。「忘れた」ってよく言ってますよね。
田中: 研修をしていても、大昔の「研修いやだ!」と斜に構えてくれた方が本当にやりやすかったですね。
遠藤: 最近はみんないい子ですからね。
田中: そう、いい子なんですよ。ちゃんと座ってるんですよね。「座ってるのがつらい!」とか言ってくれる方が分かりやすいんですけどね。なかなか自分の気持ちも自分の意見や考えも言えない。
遠藤: 言わないですよね。日頃思っていることを話してみるとか、アウトプットしていく日々の訓練が大事なんだろうなと思います。いろいろと話題は尽きませんが、これからも田中さんのご活躍を楽しみにしています。

本日はありがとうございました。
田中: ありがとうございました。


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