遠藤:
やっぱり信頼関係ということですよね。上司・部下の職場の中での信頼関係が構築できてないといけませんね。
堀江:
特に優秀な人は国立大学とか頭のいい若い人の傾向でいうと、まだ社会経験はないけどより質の高い仕事を求めてきます。しかし、「やりたいこと」と「できること」と「やらなければならないこと」があります。そのあたりをしっかり理解させていくこともとても重要です。そのためには仕事の意味をしっかり彼らに教えてあげて、この仕事が自分の将来につながっているんだということをしっかり意識付けさせることが重要ですね。
遠藤:
3年後、5年後こうなるためにこういう仕事をしているんだということを問うということは重要ですよね。
堀江:
最近思うのですが、新卒の人は最初の3年くらいは育成期間とか3年を見込んでの採用とか投資と言われていますが、中小企業にはそんな悠長なことはいっていられないんですよ。だからいかに新卒を即戦力化していくかです。
遠藤:
たしかに、新卒を早期で即戦力化できると企業にとっては競争力を持つことができますよね。
堀江:
当然人材教育も大事だけれども、採用活動に対するしっかりとした戦略を持たなければいけないと思います。人柄だけではいけないし、ましてや能力だけに重視したら後で痛い目にあうこともあるので、どういうスキル・能力を身につけた人をわが社は採用していくのかを決めておく必要があると思います。そして採用をしたら学生のうちから変わっていけることもあるため、社会人になるための準備を意識した教育をしていくことは必要でしょうね。
遠藤:
内定者研修は、そういう意味では社会人になるための準備として有効ですよね。
堀江:
内定者研修も4,5年前までは内定辞退抑止が目的でしたけど、今は違いますよね。辞退抑止よりも入社後の即戦力化のためといっても過言ではありません。例えば、若い人たちはコミュニケーションスキルが弱いとよく言われますが、そういうことであれば学生生活や家族の間でも変わっていけること、意識的に変わることの準備ができますよね。そういうことを今から教えてほしい、心の準備をしてきてほしいという企業も多いのです。
遠藤:
早ければ早い方がいいですよね。
堀江:
できる限り早く勉強すべきだと思いますね。
遠藤:
企業だけでなく、今後、学校の方にも活躍の場を広げられるそうですが、どのようなことをされるのでしょうか?
堀江:
5,6年ほど前から私はずっと思っていたことがありました。それは早期の就職活動支援事業です。今年の内定率は低いと言われていますが、内定貰える人はたくさんもらっていいます。1人で15社という人もいます。その一方でもらえない人は全くもらえず、内定を貰うことを目的に就職活動をしている人もたくさんいます。
遠藤:
内定がもらえる人ともらえない人との違いはどこにあるのでしょうか?
堀江:
私が思うに、内定がなかなかもらえない人は準備不足だといえます。何を準備していいのかがわかっていないようですし、就職活動のスタートが周りの人が就職活動をし始めたから自分も始めたという人が多いようです。
遠藤:
企業情報を収集し、しっかり準備をしていてもなかなか決まらないということもありますね。
堀江:
人柄や能力はあるのになかなか決まらないというのは、やはりその会社に本当に行きたいのか、本当にやりたいのかという意識が弱いからだと思います。意識の弱さは企業側に伝わりますからね。
遠藤:
企業側としても意識・意欲のある人に来てもらいたいですからね。
堀江:
そうなのです。だから私は、大学3年になってから準備を始めたのでは十分な就職活動ができないと思います。大学1年から自分の将来の職業観などを考えなきゃいけないと思っています。しかし、そうした環境が今はありません。
遠藤:
大学3年からではなく大学1年の時から将来の職業観を考える必要があると言うことですが、そう思うようになったきっかけは何だったのでしょうか?
堀江:
私は内定者研修もやっていますが、その受講者の感想文の中に、「もっと早くこういうことを勉強しておきたかった」、「もう少し早くこういうことを勉強していたら自分の就職活動が変わったのではないか」という声が多いのです。
遠藤:
弊社の内定者も堀江さんの研修を受講して、同様の感想でした。
堀江:
そうですか、ありがとうございます。皆さんのこうした声と、今年の低い内定率の状況から絶対やらないといけないと思って、現在大学の先生と話をしながら、来年以降から本格的にやっていこうかなと思っています。学生にもメリットがあるし、大学にもメリットがあるし、企業においてもしっかり職業観を考えた上で応募して来てくれた人であれば良いですし、三方良しになると思うので頑張ってやっていこうと思っています。
遠藤:
今後のご活躍を期待しております。どうもありがとうございました。
堀江:
ありがとうございました。
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